【赤ちゃん】さくさくスナック小説

○月✕日

今日も沢山の赤ちゃんを見送った。
皆、自分の願いを詰め込んだ種を大事そうに握りしめ、きらきらした目で旅立って行った。
彼らが幸せな人生を送ってくれる事を願う。

実は、最近悩んでいる。本当に彼らは人間として生きて幸せなのかと。
彼らは自分の意志で、自分の核を磨く為に旅に出て行ってはいるが、悲しい思いをしている者も多くいるようだ。

仲間は、その苦しい出来事も素敵なものだと言うが、この職について500年しか経ってない新米の私にはまだ分からない。

神さま、お願いします。彼らを幸せに導いて下さい。