あの時の音色（笑）

大きな叫び声。そして流れるロイヤルハントのCRASH。
僕はこの後起こる展開を理解した。
何故、毎年僕なのだろう？
何故、僕は毎年ステージに上がらないといけないのだろう？
僕は抵抗する。それが不可避の運命であっても抵抗しなければ何も変わらない。
そんな僕の様子を見て浜田さんは爆笑する…
これの一体何が面白いんだ！そう思っているのは僕だけか？
「遠藤！田中！助けろ！」
僕が叫んでも二人の後輩は僕を助けに来ない。
黙する松本さん。
今年もまた、僕は無情にも殴られる。
手加減してくれているのは分かる。でも痛いものは痛いんだ！
あの人のビンタは本当にあごが外れたんじゃないかってくらいの衝撃だ。
あんな痛い目にはもう遭いたくない！だから僕は何度だって抵抗する。
でもステージに現れた大男は僕に「今年もお前なんだよ、山崎」と無情にも言った。
蝶野さん。「ガッテーム！」と叫びたいのは僕の方だ！