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騙し絵の中に住む男は、終わりのない階段を上り続けていた。
そんな彼に、横を向いた少女の絵が話しかけた。
「あなた、外の世界に興味はないかしら。」
「興味はあるよ。でも階段が終わらないんだ。」
「あなたって騙されやすいのね。なら教えてあげる。その階段から外に向かって、飛び降りれば良いのよ。」
男がその言葉を信じて、白と黒の世界に向かって身を投げると、なんと絵の世界から抜け出すことができた。
驚く男に少女は言った。
「階段を上って見なさい。きっと良いものが見れるわ。」
ビルの階段を上り、屋上にたどり着いた彼は感動していた。
吹き抜ける風、色のついた空、どこまでも続く世界。自分は今まであんな狭い世界にいたのかと。
「彼女にもこの景色を見せてあげよう。」
そう考えた男は、下に降りるために屋上の鉄柵を登った。
誰もいなくなった無限階段の前で、老婆の絵は不気味に笑っている。
そんな彼に、横を向いた少女の絵が話しかけた。
「あなた、外の世界に興味はないかしら。」
「興味はあるよ。でも階段が終わらないんだ。」
「あなたって騙されやすいのね。なら教えてあげる。その階段から外に向かって、飛び降りれば良いのよ。」
男がその言葉を信じて、白と黒の世界に向かって身を投げると、なんと絵の世界から抜け出すことができた。
驚く男に少女は言った。
「階段を上って見なさい。きっと良いものが見れるわ。」
ビルの階段を上り、屋上にたどり着いた彼は感動していた。
吹き抜ける風、色のついた空、どこまでも続く世界。自分は今まであんな狭い世界にいたのかと。
「彼女にもこの景色を見せてあげよう。」
そう考えた男は、下に降りるために屋上の鉄柵を登った。
誰もいなくなった無限階段の前で、老婆の絵は不気味に笑っている。
ファンタジー
公開:19/10/31 15:23
現実世界の2次創作
誰かに教えたくなるような物語を書きたいです
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