姫さまの愛猫
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江戸の街は大騒ぎ。姫さまの愛猫がお城から逃げ出した。将軍さまの命令でお役人たちは姫さまから聞いた特徴の猫を江戸中探し回ったがついに見つけることはできなかった。
猫がいなくなって何日か過ぎたある日、姫さまはひとりの絵師をお城に呼んだ。猫の絵を描いて欲しいの。その猫の背中には珍しい五つの輪の模様があるわ。
姫さまは思った。皆には悪いが私が伝えた猫の特徴は嘘なの。可愛いあの子は好きに生きて欲しい。城から出たいならそれもよし、無理やり連れ戻したら可哀想。あの子、今ごろ江戸の街で自由に生きていると良いのだけど。好いた相手と結ばれて家族を持ったりね。
時は流れ現代東京。江戸の絵師が描いた猫の絵はのちに有名になり小学校の教科書にも載っていた。とある教室で女の子がその絵をじっと見た。この子、この前街で見たノラ猫にそっくりね。背中に五輪のマークがあったもの。オリンピック会場を自由に出入りしてたわ!
猫がいなくなって何日か過ぎたある日、姫さまはひとりの絵師をお城に呼んだ。猫の絵を描いて欲しいの。その猫の背中には珍しい五つの輪の模様があるわ。
姫さまは思った。皆には悪いが私が伝えた猫の特徴は嘘なの。可愛いあの子は好きに生きて欲しい。城から出たいならそれもよし、無理やり連れ戻したら可哀想。あの子、今ごろ江戸の街で自由に生きていると良いのだけど。好いた相手と結ばれて家族を持ったりね。
時は流れ現代東京。江戸の絵師が描いた猫の絵はのちに有名になり小学校の教科書にも載っていた。とある教室で女の子がその絵をじっと見た。この子、この前街で見たノラ猫にそっくりね。背中に五輪のマークがあったもの。オリンピック会場を自由に出入りしてたわ!
その他
公開:19/10/30 07:29
400文字に収めるのに四苦八苦していますが、いろいろなジャンルにチャレンジしたいです。
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