秋レタ日

0
5

『伝えたいことがあります。17時に渋谷のハチ公前で待ってます。』
初めてこんな手紙をもらった僕は動揺を隠しきれずにいた。

10月中旬を迎えた渋谷の街はハロウィンの色が強く感じられた。
そんな中、今の僕の心はハロウィンどころではなかった。
手紙を握りしめ、30分早くハチ公前に着いた。

「直人、こんなところでなにしてるの?」
予定の17時を5分過ぎた頃、僕は突然女子に話しかけられた。
石のように固まった体で振り返ると、去年までクラスが一緒だった聡子が立っていた。その手には僕と同じような手紙を持っていた。

その時、一通のラインが届いた。
『デート頑張れよ(笑)』
唯一の友達の亮太からのラインを読み、ため息をついた。
「とりあえずあの店入るか」と僕が言った。
「うん」
聡子も状況を察した顔をしていた。
僕たちはハロウィンの装飾がされたカフェへ歩いていった。
青春
公開:19/10/30 00:07
更新:19/10/30 00:09

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容