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何もない草原の中を僕は彼女を肩に乗せて彷徨う。
メタリックな武骨な体で狂った同族やバイオモンスターと戦い、彼女の同族である人を探して今日も歩く。
かっては石を投げると当たるほどいたらしいがここにいるのは僕たちだけ。
かっては微弱な電波を頼りに人を探していたがそれもひとつ、ふたつと消え、今や電波も届かなくなった。
「きっと機械が壊れたんだよ」彼女はそういって笑うが目は涙を流している。
僕の武骨な体では彼女を温めることはできない。花を摘んで差し出すと「ありがとう」と泣きながら受け取った。
景色と季節は変えながら旅は続く。
砂漠を越え、雪山を登り、動くのがやっとのボートで海を渡る。
いつまでも続くかに思えた旅もついに終わるときがきた。
彼女の最期の命令は彼女を埋葬することだった。
錆だらけの体で彼女を土に埋める。
彼女の墓を守るように立ち上がると僕はそのまま停止した。
メタリックな武骨な体で狂った同族やバイオモンスターと戦い、彼女の同族である人を探して今日も歩く。
かっては石を投げると当たるほどいたらしいがここにいるのは僕たちだけ。
かっては微弱な電波を頼りに人を探していたがそれもひとつ、ふたつと消え、今や電波も届かなくなった。
「きっと機械が壊れたんだよ」彼女はそういって笑うが目は涙を流している。
僕の武骨な体では彼女を温めることはできない。花を摘んで差し出すと「ありがとう」と泣きながら受け取った。
景色と季節は変えながら旅は続く。
砂漠を越え、雪山を登り、動くのがやっとのボートで海を渡る。
いつまでも続くかに思えた旅もついに終わるときがきた。
彼女の最期の命令は彼女を埋葬することだった。
錆だらけの体で彼女を土に埋める。
彼女の墓を守るように立ち上がると僕はそのまま停止した。
SF
公開:19/10/28 20:39
更新:19/10/28 20:42
更新:19/10/28 20:42
ぼちぼちやっていこうと思います。
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