渋谷JKの出口
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電車の中、スマホから目を前にずらすと、渋谷から乗ってきたJKが前に座った。
片足はスニーカー、他方はサンダルを履いている。サンダルは白い包帯の足をしっかりとガードしている。
『なんであのお姉ちゃん、靴違うの?』小さい子が隣のお母さんに聞いている。
『足を怪我しちゃったの!』『じゃあなんで両足ともサンダルにしないの?』
『両足サンダルだと、元々サンダルはいてるひとみたいでカッコ悪いでしょ。』
『サンダルってカッコ悪いの?』電車中に響きわたる声で、親子の会話が続いていた。
ちょうどそのとき電車が次の駅につき、サンダル履きのおっさんが乗ってきた。
短パンの端からくるぶしにかけて龍の絵が描かれていた。
『あのおじちゃん、何で足に落書きしてるの?』子どもの質問にお母さんは黙っている。
その時、JKがおもむろに、足の包帯をはずし始めた。
そこには、まだ血が滲んでいる龍の絵があざやかに描かれていた。
片足はスニーカー、他方はサンダルを履いている。サンダルは白い包帯の足をしっかりとガードしている。
『なんであのお姉ちゃん、靴違うの?』小さい子が隣のお母さんに聞いている。
『足を怪我しちゃったの!』『じゃあなんで両足ともサンダルにしないの?』
『両足サンダルだと、元々サンダルはいてるひとみたいでカッコ悪いでしょ。』
『サンダルってカッコ悪いの?』電車中に響きわたる声で、親子の会話が続いていた。
ちょうどそのとき電車が次の駅につき、サンダル履きのおっさんが乗ってきた。
短パンの端からくるぶしにかけて龍の絵が描かれていた。
『あのおじちゃん、何で足に落書きしてるの?』子どもの質問にお母さんは黙っている。
その時、JKがおもむろに、足の包帯をはずし始めた。
そこには、まだ血が滲んでいる龍の絵があざやかに描かれていた。
その他
公開:19/10/28 19:07
渋谷
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