転生魔王、気が弱いくせに豪快すぎる

その日、桜木雅人は、なんやかんやあって魔王として転生した。
（どうしよう、どうしよう、どうしよう。いきなり魔王様をやれって言われても困るよ。誰か、代わってくれないかな。それに何で魔王？こういう場合、勇者として転生するのがセオリーじゃないの。もう少し、空気を読んでよ）

「魔王様、東の村に勇者が現れたそうです。いかがいたしましょうか」

（勇者が現れたと言う事は俺の命を狙いに来るって事？）
「うむ、その村ごと勇者を焼き払ってしまいなさい。いや待て、もっと範囲を広くしよう。この大陸ごと消し去りなさい」

「御意」

「ちょっと、何でレベル1の村に魔王四天王が現れるんだよ」

「ははは、もうすぐ死ぬ奴がそんな事を気にする必要はない。死ね～～」
ゴゴゴ

七大陸の一つが一瞬のうちに消えた

僧侶「ゴボゴボゴボ」
勇者は生き返った。
だが、勇者は海底の水圧で潰された

レベル1の魔王に平穏が訪れた