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朝目覚めると、あたしの顔は髑髏になっていた。
痩せたとかそういうんじゃなくて、ホントに骨が剥き出しの髑髏だ。
「え、何よこれ!?」
鏡に映るぽっかりと空いた眼窩に目玉などない。
目玉がないのだから普通に考えれば自分の顔が見えるわきゃない。だから、これは妄想に違いないのだ。
「妄想よ消えてなくなれ!」
と、顔を揉んだりさすったりしているうちに、どうにかこうにか元の顔に戻った。
「ああ、良かった」
やっぱり寝ぼけてたのね⋯⋯。
あたしはホッとして、夕飯のおかずを買いに商店街に出かけることにした。
いつもの八百屋に寄り大根を選んでいると、髑髏の顔をした店主が出てきた。あたしの顔をじろじろと見る店主にお金を渡し、そそくさと店を出た。
しかし外に出ると、商店街にいる人々はみな髑髏の顔をしていた。
そして次々と髑髏人間たちが集まり、あたしの顔を指差して叫ぶのだ。
「この人、ドクロぉじゃなぁぁい!」
痩せたとかそういうんじゃなくて、ホントに骨が剥き出しの髑髏だ。
「え、何よこれ!?」
鏡に映るぽっかりと空いた眼窩に目玉などない。
目玉がないのだから普通に考えれば自分の顔が見えるわきゃない。だから、これは妄想に違いないのだ。
「妄想よ消えてなくなれ!」
と、顔を揉んだりさすったりしているうちに、どうにかこうにか元の顔に戻った。
「ああ、良かった」
やっぱり寝ぼけてたのね⋯⋯。
あたしはホッとして、夕飯のおかずを買いに商店街に出かけることにした。
いつもの八百屋に寄り大根を選んでいると、髑髏の顔をした店主が出てきた。あたしの顔をじろじろと見る店主にお金を渡し、そそくさと店を出た。
しかし外に出ると、商店街にいる人々はみな髑髏の顔をしていた。
そして次々と髑髏人間たちが集まり、あたしの顔を指差して叫ぶのだ。
「この人、ドクロぉじゃなぁぁい!」
ホラー
公開:19/10/28 03:28
(੭∴ω∴)੭ 渋谷獏(しぶたに・ばく)と申します。 小説・漫画・写真・画集などを制作し、Amazonで電子書籍として販売しています。ショートショートマガジン『ベリショーズ』の編集とデザイン担当。
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