色彩の魔術師と失われた色_(拾玖)

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「私がモノリスを開発したのはマスコミを牛耳るバートンを倒すためだった。一部のものが魔法による権益を独占し、一般のものが恩恵をあずかれない社会をなんとかして変えたかったのだ」
確かに新聞を見てもバートン氏をたたえる記事ばかりだ。まるで救世主か何かのように称え、反対派は「徹底的な言論の弾圧」を受ける。これで辞任に追い込まれた人は片手で足りない。
国の指導者たちはバートンとマスメディアに脅えるようになり、民衆たちは彼らにより情報を統制される。
ようやく民衆たちもマスメディアに疑いの目を向けるようになったがごく一部だ。

「こいつがあれば民衆が直接指導者たちとつながることができる。それも即座にだ」とロイが熱っぽく語る。
なるほど、うまく使えば強力な武器になりそうだ。
「悪用されれば目も当てられんがな」と師匠が苦笑する。
「それを正しく導くのも我々の仕事です」とロイ。
ファンタジー
公開:19/10/26 20:47

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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