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「お、お父さん、私にお、お、お、・・・おおおお」
「少しは落ち着きたまえ、まあ、お茶でもどうぞ」
「・・・すいません」
ゴクゴク、プハー
「それでは改めて。お父さん」
「なにかね」
「私にあなたの・・・お母さんを下さい」
「やらん」
「何で駄目なんですか」
「逆に、何で分からないんだ」
「お父さん、独り占めなんてずるいですよ。私にも分けて下さいよ。少しで良いんで」
「なんで俺が見ず知らずの相手と母をシェアしなきゃならんのだ。それに母は80歳だぞ。遺産目的なら今すぐ帰れ」
「僕がそんな姑息な人間に見えるんですか」
「見える」
「そんな、ひどーい」
「君は私の娘と付き合うために挨拶に来たんじゃないのか」
「誰がそんなことを言ったんですか」
「普通、そんな格好で家に来たら誰だってそう思うだろ」
「嫌だな。固定概念に囚われ過ぎですよ」
「それじゃ、君は何をしに来たんだ」
「ご想像にお任せします」
公開:19/10/26 10:35
更新:19/10/26 10:37

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