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地名と人名、氏族は関連性が高いと言われる。どちらが先か後かはさまざまなケースがあるので一概には言えない。

名前が持つイメージというのもある。コピーライターが商売として成り立っているのも、何かのブランド力などが考えられるのもネーミングセンスによるものが大きい。

河崎重国という12世紀の人物がいた。相模国高座郡の荘園領主として移り住んだ地域の名前をとって渋谷重国と名乗るようになった。

その子孫が領有した谷あいの地を、一族の名をとって渋谷と呼ぶようになったとも言われている。

もし、重国の子孫が武蔵国に領地を持たず、その後も大和市近辺に存続したなら、武蔵国に渋谷は誕生しなかったかもしれない。

重国の頃から800年あまり経った今、神奈川県の小さな駅周辺に一大文化の拠点ができていたかもしれないと想像すると楽しいものがある。現代の渋谷には何もなかったかもしれないのだ。名前すら違っていたかも。
ファンタジー
公開:19/10/24 14:38
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武蔵の国のオオカミ( ここ、ツイッタランド、タイッツー )

武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。

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