レンタル彼女

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友人や家族に見栄を張る為、俺はレンタル彼女を利用した。
俺だって恋人ぐらいいる。そう言って紹介した彼女に友人と家族は驚き、喜んでくれた。
彼女はとてもいい子だった。一緒にいると心が落ち着く。レンタルと分かっていても俺は彼女への恋心を日に日に募らせていった。
ある日、俺はついに我慢が出来なくなり、彼女に告白した。
彼女は答えず、困った顔をした。

数日後、彼女が店長を名乗る強面の男と一緒に俺の家に現れた。
「お前か?この子を傷物にしたって男は?」
何の事だ?
「とぼけるな!この子に告白しただろう!そのせいでこの子はもうレンタル彼女として使い物にならなくなった!」
そんなこと言われても…
「お前にはこの子を買い取ってもらう。レンタルじゃなく、本物の彼女してやれ!この子を幸せにしないとただじゃおかないからな!」
彼女は困った顔で俺を見つめる。俺の答えは決まっている。
『末永く幸せにしてやるよ!』
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公開:19/10/23 19:11

幸運な野良猫

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