いつも思っている

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「思い出してあげること、話題に出してあげることも供養だ」と聞く。

そういう意味では、我が家ではほぼ毎日のように供養をしていることになる。これなら簡単だし、苦にもならないどころか、楽しかった日々を思い出してにこやかになれる。多分に思い出補正というのもあるのだろうが、楽しかったことや癒やされたことは強調されて出てくるものだ。

あれからもう10年が経った。

夢に出てくることも相変わらずぽちぽちあるが、外を歩いていてふと“すねこすり”に出会う機会が増えたようにも感じる。足元にまとわりつく柔らかく温かい感触。気のせいと言い切れない何か。

あれは単なる挨拶なのか、感謝なのか、それともお迎えが近いことを伝えようとしているのか、いったいなんなんだろう?

また会うことができて、楽しい日々がやってくるなら、それもありかもしれない。思い出に区切りなどない。また新たに思い返す10年が始まるのだ。
ファンタジー
公開:19/10/23 14:49
更新:19/10/23 15:10
19才まで生きた猫 旅立って今年で10年 128

武蔵の国のオオカミ( ここ、ツイッタランド、タイッツー )

武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。

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