『しゅわしゅわ』 蝉と侍
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時は戦国。慶長五年、夏。
シュワシュワと熊蝉の啼く大阪で石田三成が反徳川の旗揚げをしていた。
応ずる徳川家康。
家康はジリジリと油蝉の啼く中、江戸城で軍を動かす。
豊臣方か徳川の世か。東西天下分け目の戦が始まる。
戦局は豊臣秀頼に迫るか徳川側の撃破。
本営、大阪城を目指す東軍からの防衛に、三成は周囲への疑心暗鬼と熊蝉の声に包まれて美濃の大垣城へと入る。
これにより東軍の進軍は難航。だが家康の本隊が美濃に到着。
籠城、寝返り、そして決戦の地へ。
関ヶ原は東西両軍の激突の轟きに包まれた。
戦は午の刻には東軍の勝利で幕を閉じた。
ほどなく大阪城に入った家康は秀頼と和睦を果たし、三成は捕縛、斬首。
その東西両雄の耳に、既に蝉の啼き声は聞こえていなかった。
夏蝉や つわものどもが 夢の跡
時が過ぎ、天下分け目の大いくさも時代の彼方。
けれど今もジリジリとシュワシュワと、蝉たちは啼いている。
シュワシュワと熊蝉の啼く大阪で石田三成が反徳川の旗揚げをしていた。
応ずる徳川家康。
家康はジリジリと油蝉の啼く中、江戸城で軍を動かす。
豊臣方か徳川の世か。東西天下分け目の戦が始まる。
戦局は豊臣秀頼に迫るか徳川側の撃破。
本営、大阪城を目指す東軍からの防衛に、三成は周囲への疑心暗鬼と熊蝉の声に包まれて美濃の大垣城へと入る。
これにより東軍の進軍は難航。だが家康の本隊が美濃に到着。
籠城、寝返り、そして決戦の地へ。
関ヶ原は東西両軍の激突の轟きに包まれた。
戦は午の刻には東軍の勝利で幕を閉じた。
ほどなく大阪城に入った家康は秀頼と和睦を果たし、三成は捕縛、斬首。
その東西両雄の耳に、既に蝉の啼き声は聞こえていなかった。
夏蝉や つわものどもが 夢の跡
時が過ぎ、天下分け目の大いくさも時代の彼方。
けれど今もジリジリとシュワシュワと、蝉たちは啼いている。
その他
公開:19/10/24 23:15
はじめまして~。
いつだって初心で、挑戦者のこころでぶっ込みたい素人モノ書きです。
沢山の方々に支えられ、刺激を与えられ、触発されて今日ももちょもちょ書いております。
一人だけでは生み出せないモノがある。
まだ見ぬステキな創造へ、ほんの少しずつでも進んでいきたい。
ショートショートというジャンルに触れる切っ掛けをくださった、
月の音色と大原さやかさんを敬愛し感謝しております。
興味をもって読んでくださる全ての方にも、ありがとうございます~^^
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