見えるよ

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利彦君には小さなころから不思議なものが見えました。ですが当たり前に見えていたので利彦君にとっては不思議なものではありませんでした。自分の見えている物が不思議な物であることに気がついたのは小学校2年生の時です。利彦君には毎朝学校に行くときに挨拶をする綺麗なお姉さんがいました。いつも真っ白なワンピースを着ていました。お姉さんは利彦君が挨拶しても優しく頬笑むだけでした。それでも利彦君はお姉さんの笑顔を見るのがとても嬉しく毎朝欠かさず挨拶しました。
ある日利彦君はお母さんと学校に行く用事がありました。いつもの場所にお姉さんは立っていたので利彦君はいつものように挨拶をしました。するとお母さんの顔はみるみる青白くなりました。
「誰に挨拶したの?」
利彦君はお姉さんの方を向こうとしましたが、お姉さんはすぐ後ろに立っていました。利彦君は初めてお姉さんの声を聞きました。
「気づいた?」
ファンタジー
公開:19/10/22 12:54

髙嶋竜平( 地球 )

よろしくお願いします!

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