宇宙花

ＮＡＳＡ-Ａ（アメリカ航空宇宙局農業推進課）の実験農場にて、宇宙で咲く花が誕生した。
宇宙野菜開発プロジェクトＶＥＧＧＩＥから派生した、宇宙花の栽培・普及計画。従来の食糧問題解決と輸送コスト削減に並行し、宇宙飛行士のストレス緩和や、緑化による空気清浄を目的に、宇宙空間に耐える花の選別と品種改良が進められてきた。

そして完成した宇宙花『ＣＯＳＭＯＳ』。秋の風物詩、コスモスを原種とする本種は、観賞して美しいのみならず、人口光と僅かな水で季節を問わず生育し、光合成による酸素合成と浄化、宇宙放射能吸収・更には食用にも転化可能という夢の様な花であった。
『調和』の花言葉が示す通り、国際宇宙ステーションに咲き誇る可憐な姿は、宇宙飛行士達を癒し、円滑なコミュニケーションと業務能率向上をもたらした。

２３００年現在、月面・火星基地には『ＣＯＳＭＯＳ』の群生が広がり、宇宙観光名所として人気を博している。