決着の行方は(河川敷にて)
4
4
「やあ、今日も朝からせいが出るねえ」
「いやいや、あなたこそずいぶんと頑張っているようで」
「そういや、最近やつら来なくなったね。邪魔されないでここまで来たのも珍しい」
「そうだね。ここまで大きくなったらもう大丈夫でしょう」
「たぶんね」
そう言いながらふたりは目の前の超高層ビルのような石積みを見上げた。基礎から固めて鉄筋入りの耐震建築だ。ちょっとやそっとじゃ壊れそうにない。
「思えば、ここまで作るのにどれだけの年月が掛かったことか。100年? 200年?」
「ところで、この完成っていったいいつなんだろうね?」
「僕にもわからん」
そうやって賽の河原で石を積み上げる作業は続くのだった。
その頃、鬼の特殊チームが大量のC4を仕掛ける準備を始めていた。
「しばらく見守りをサボっている間に、いつの間にあんなに頑丈なものを作りやがって!」
はたして石の塔は崩れるのだろうか?
「いやいや、あなたこそずいぶんと頑張っているようで」
「そういや、最近やつら来なくなったね。邪魔されないでここまで来たのも珍しい」
「そうだね。ここまで大きくなったらもう大丈夫でしょう」
「たぶんね」
そう言いながらふたりは目の前の超高層ビルのような石積みを見上げた。基礎から固めて鉄筋入りの耐震建築だ。ちょっとやそっとじゃ壊れそうにない。
「思えば、ここまで作るのにどれだけの年月が掛かったことか。100年? 200年?」
「ところで、この完成っていったいいつなんだろうね?」
「僕にもわからん」
そうやって賽の河原で石を積み上げる作業は続くのだった。
その頃、鬼の特殊チームが大量のC4を仕掛ける準備を始めていた。
「しばらく見守りをサボっている間に、いつの間にあんなに頑丈なものを作りやがって!」
はたして石の塔は崩れるのだろうか?
ファンタジー
公開:19/10/20 17:09
更新:19/11/02 00:01
更新:19/11/02 00:01
126
武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。
ツイッター
https://mobile.twitter.com/ookami1910
ログインするとコメントを投稿できます