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ある日、星が言った。
「ねーねー、フキダシ君」
「どうしたの、星さん」フキダシが答えた。
「今夜、こっそり抜け出してみない?」
「えっ」
驚いたフキダシは、丸い部分を三角にした。
「抜け出すって、どこに?」
「木を隠すなら森って言うだろ」星が答える。「僕は星空に隠れるよ」
「なるほど。じゃあ僕はどうしよう?」
「君は水色だから、海にもぐればいい」
「それは名案だ!」
その夜、星とフキダシはこっそり庭を抜け出した。
その様子を見たTは、やれやれとため息をついた。
「困ったやつらだ、仕方ない……」
そう言うと、Tはショートショートを一作投稿した。
「あれ、何だ何だ。す、吸い込まれる~~」星が空から落ちてきた。
「僕もだ。たすけて~~」フキダシが海から浮かんできた。
あっと言う間に二人は庭に引き戻された。
Tは眼鏡を押し上げて言った。
「僕から逃げられるなんて、思わないことです」
「ねーねー、フキダシ君」
「どうしたの、星さん」フキダシが答えた。
「今夜、こっそり抜け出してみない?」
「えっ」
驚いたフキダシは、丸い部分を三角にした。
「抜け出すって、どこに?」
「木を隠すなら森って言うだろ」星が答える。「僕は星空に隠れるよ」
「なるほど。じゃあ僕はどうしよう?」
「君は水色だから、海にもぐればいい」
「それは名案だ!」
その夜、星とフキダシはこっそり庭を抜け出した。
その様子を見たTは、やれやれとため息をついた。
「困ったやつらだ、仕方ない……」
そう言うと、Tはショートショートを一作投稿した。
「あれ、何だ何だ。す、吸い込まれる~~」星が空から落ちてきた。
「僕もだ。たすけて~~」フキダシが海から浮かんできた。
あっと言う間に二人は庭に引き戻された。
Tは眼鏡を押し上げて言った。
「僕から逃げられるなんて、思わないことです」
ファンタジー
公開:19/10/21 22:04
おっさんになりましたが、夢は追い続けます
「小説は短く、人生は永く」
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