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初めての渋谷駅。
人波の中で僕は立ちすくむ。
この街で僕はこれからやっていけるのだろうか。
その時、頭の中に不思議な声が響いた。
『ようこそ渋谷へ。沢山の人に驚いているのかい?』
周りを見渡しても、誰も僕を見ていなかった。
『大丈夫。君がはじめのワン歩に怯えているように、彼らも昔はそうだった。ここから最初のワンページが始まった。つまりは君の先輩さ。だから心配いらない。君だってすぐに輪ん中に入れる。ここで叶わん夢はない。ワンパクだった君のことだから、ワンチャンスをものにして、きっとワンダフルな夢を叶えられるよ。さあ、君だけのワンウェイに踏み出すんだ』
優しい声色に僕の緊張が和らいでいく。
『夢を叶えることは簡単じゃない。時にワンワン泣くことだってあるだろう。そんな時は僕に会いにおいで。僕はいつだって、ここにいるから』
まさか、この声は…。
『僕は渋谷のシンボル。モヤイ像さ』
「そっちかよ!」
人波の中で僕は立ちすくむ。
この街で僕はこれからやっていけるのだろうか。
その時、頭の中に不思議な声が響いた。
『ようこそ渋谷へ。沢山の人に驚いているのかい?』
周りを見渡しても、誰も僕を見ていなかった。
『大丈夫。君がはじめのワン歩に怯えているように、彼らも昔はそうだった。ここから最初のワンページが始まった。つまりは君の先輩さ。だから心配いらない。君だってすぐに輪ん中に入れる。ここで叶わん夢はない。ワンパクだった君のことだから、ワンチャンスをものにして、きっとワンダフルな夢を叶えられるよ。さあ、君だけのワンウェイに踏み出すんだ』
優しい声色に僕の緊張が和らいでいく。
『夢を叶えることは簡単じゃない。時にワンワン泣くことだってあるだろう。そんな時は僕に会いにおいで。僕はいつだって、ここにいるから』
まさか、この声は…。
『僕は渋谷のシンボル。モヤイ像さ』
「そっちかよ!」
ファンタジー
公開:19/10/21 16:12
更新:19/11/17 17:01
更新:19/11/17 17:01
月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。
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