色彩の魔術師と失われた色_(拾質)

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まだ手の内は残っているがすべて明かす必要はないだろう。
「大規模な戦いになるのでもちろん傭兵を雇うつもりではいます」
師匠もロイも感心したようにうなずいている。
「兵を雇うなら私も力をかそう、質が悪いのを雇ったら目も当てられまい」とロイ。

「そうだ、お前にやってほしいことがある」
そういって師匠から程の先ほどのモノリスを手渡される。
「こいつの改良を手伝ってほしい。我らだけではどうも画像が荒くてな、色遣いのお前ならもっと鮮明な画像を出せるだろう」
「いや、十分すごいと思いますが」最新の魔法技術の集積といっても差し支えないレベルの代物だ。下手にいじくると壊しかねない。
「一応説明書や設計図なども用意してある。バートンを打倒するには数多くの高精度なモノリスが必要になるだろう。君の力を借りたい」
ロイもそういって頭を下げてきた。
ファンタジー
公開:19/10/18 21:48

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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