あの時の音色
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ピンポンパンポン
「浦島君、浦島君、至急、職員室まで来てください」
ピンポンパンポン
ガラガラ
「ど~も、浦島太郎です。何か僕に用ですか」
「あっ、浦島太郎様。私です。ほら、朝、浜辺で子供に苛められていたところを助けて頂いた音色で御座います」
「ああ、あの時の・・・」
「あの~、これつまらないものですがささやかなお礼です」
「いいですよ。お礼なんて」
「そんなことは仰らないで受け取って下さい。私が丹精込めて作った玉手箱で御座います」
「そんな、悪いですよ。そんな高級な物。あなたに気を使わせたみたいで。僕にとっては日常の事ですから気にしないで下さい」
「そんな、それでは私の気が済みません。どうか、受け取って下さい」
「結構です」
「そこをなんとか」
「わかりましたよ。それじゃ、ここで開けてもいいですか」
「それはちょっと」
「何でですか」
「・・・」
ははん、僕を煙に巻こうってんですね
「浦島君、浦島君、至急、職員室まで来てください」
ピンポンパンポン
ガラガラ
「ど~も、浦島太郎です。何か僕に用ですか」
「あっ、浦島太郎様。私です。ほら、朝、浜辺で子供に苛められていたところを助けて頂いた音色で御座います」
「ああ、あの時の・・・」
「あの~、これつまらないものですがささやかなお礼です」
「いいですよ。お礼なんて」
「そんなことは仰らないで受け取って下さい。私が丹精込めて作った玉手箱で御座います」
「そんな、悪いですよ。そんな高級な物。あなたに気を使わせたみたいで。僕にとっては日常の事ですから気にしないで下さい」
「そんな、それでは私の気が済みません。どうか、受け取って下さい」
「結構です」
「そこをなんとか」
「わかりましたよ。それじゃ、ここで開けてもいいですか」
「それはちょっと」
「何でですか」
「・・・」
ははん、僕を煙に巻こうってんですね
公開:19/10/17 06:06
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