下を向いて踊ろう

下を向いて踊ろう。私は腰痛を持っている。上なんて見上げたら腰が痛くて踊れたもんじゃない。
私は109がどこにあるかは知らない。なんとなく雰囲気でたどり着いた事はあるが、見上げたことはない。
すれ違う人々は私を笑う、踊りが上手すぎて嫉妬をしているのだろう。仕方がないから私も同じように笑う、同情してやってるんだ。
肌寒くなるこの時期、渋谷は人でごった返す。ハロウィーンという外国文化だ。
外国文化には少し詳しいのだ。いずれニューヨークに行って踊ってみたいのである。
そんなハロウィーンは色んな格好の人々が踊る。私も踊ってみせてやる。
こんな上手いダンスは見たことないだろ、当たり前だ。こちとら30年は踊っているのだから。気がつくと私は胴上げされていた。
ほら見ろやっぱりここが109だ。