一息もつけない

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その透き通るような白い肌が好きで
その淡い声が好きで
その三白眼が好きで
その3分の2くらい赤くなってる耳が好きで
その横顔が好きで

好きだから嫌だったんです
私には無い「その」は
私にとって憎しみと妬みのミルフィーユみたいなもので
だからフォークを刺したんです
ミルフィーユにフォークを刺したら案の定ぐちゃぐちゃになっちゃって
どんどん溶けてくるんです
どんどん崩れていくんです

ぐちゃぐちゃのべちゃべちゃ

この赫赫の頬が嫌いで
この奇声が嫌いで
この上目遣いが嫌いで
この3分の1くらい白い耳が嫌いで
この正面が嫌いで

嫌だったから好きだったの間違いでした
好きな「その」は嫌いな「この」だと知ったから
青春
公開:19/10/18 02:02
更新:19/10/18 02:05

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