筍とフキの煮物

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「またひどい振り方したって?」
 コイツ。いきなり呼び出しといて、会うなりこうだ。
「今度のはヤバイんじゃない?」
 コイツは私が男を変えるたびに、男を舐めてるとか、人生や命を軽く考えすぎているとか説教してくれる大親友だ。
「私は恋愛で成長するタイプなの。だから節目の度に違う男が必要なんだ」
「それで随分怨みを買ってるでしょ?」
 大丈夫なんだけどなぁ。と私は頭を掻く。私の節目節目には男がいる。この節目というのは完全な密室になっている。いくら怨んでたってそいつらは私に手出しできないのだ。
「過去に蓋をして踏み台にしていく筍恋愛は間違ってると思う。そんなんだから未来が見えてこないんじゃないの?」
 あ、言っちゃいけないこと言ったな。
「うるさいな。金持ち男をズルズルとATMにして将来を語るフキ恋愛の節穴カップルなんかとは違うんだ」
「なんですって!」
 私達は会うたびに大喧嘩になる大親友だ。
恋愛
公開:19/10/16 16:31
節目

新出既出

星新一さんのようにかっちりと書く素養に乏しく、
川端康成さんの「掌の小説」のように書ければと思うので、
ショートショートとはズレているのかもしれないです。
オチ、どんでん返し、胸のすく結末。はありません。
400文字、おつきあいいただければ幸いです。

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