ふしめ月

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新月から満月に向かって満ち欠けする月。実は、隠れた月の存在があって「ふしめ月」と呼ばれている。
ふしめ月が夜空に出たときは、なぜか視線が下に向く伏し目がちになり、その存在を目で確認できた者は皆無に等しい。
その理由は、燦然と輝く月光が眩しくて見られない、月の引力の影響で潮の満ち引きが起こるように涙が流れやすくなる関係で見られないなど諸説あるものの、どれも科学的根拠に乏しい。
ふしめ月は、世の中が大きく変わろうとする節目に現れるとされており、古代から畏敬の念を抱く崇拝の対象となっている。
最近、人類が月の土地を購入したり、月旅行に向かおうとしているが、この動きに合わせてふしめ月が出現しているという。これは過去に、アメリカがアポロ計画によって人類初の有人月面着陸に成功した際も起こった現象とされている。
もしかしたらふしめ月は、地球に対して月に近づかないよう警告を発しているのかもしれない。
SF
公開:19/10/14 13:58
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山田衆三( 東京 )

1975年奈良県生駒市生まれ。奈良市で育ち、大学時代は京都(御所の近く)、大学院時代は湘南(海ではなく山側)で過ごす。
田丸雅智先生の作品に衝撃を受け、通勤中や休日などで創作活動に励む。
『ショートショートガーデン』で初めて自作「ネコカー」(2019年06月13日)を発表。
読んでくださった方の琴線に触れるような作品を紡ぎだすことが目標。

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