やってきた
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僕らが見上げる空には金属を使って、人工的に作られた月がいくつも浮かんでいる。
いつからあそこにあるのか、何のために作られたのか。僕らは、何も知らない。
こおん。
どこか遠くで、金属月に何かがぶつかった音がした。
鈍い音。その音の表情は、みるみるうちに変化していき、何事も無かったかのようにフェードアウトしていく。
「何がぶつかった音なんだろう」
首を傾げていると、再び。
こおん。ごうん。ばわん。
今度は三回連続。音が波打ってぶつかる。空気が揺れる感覚が伝わってくる。
「新しい月が来たよ」
誰かが話している声が聞こえた。
新しい月? 声の方を見ると、二人並んでるうちの一人が空を指さしている。
それにつられて空を見上げる。
そこには、きっと出来立ての、ピカピカに光る金属月が四つ浮かんでいた。
あれ?
空のずっと上の方で、誰かがこの街を覗き込んでいるように見えた。
いつからあそこにあるのか、何のために作られたのか。僕らは、何も知らない。
こおん。
どこか遠くで、金属月に何かがぶつかった音がした。
鈍い音。その音の表情は、みるみるうちに変化していき、何事も無かったかのようにフェードアウトしていく。
「何がぶつかった音なんだろう」
首を傾げていると、再び。
こおん。ごうん。ばわん。
今度は三回連続。音が波打ってぶつかる。空気が揺れる感覚が伝わってくる。
「新しい月が来たよ」
誰かが話している声が聞こえた。
新しい月? 声の方を見ると、二人並んでるうちの一人が空を指さしている。
それにつられて空を見上げる。
そこには、きっと出来立ての、ピカピカに光る金属月が四つ浮かんでいた。
あれ?
空のずっと上の方で、誰かがこの街を覗き込んでいるように見えた。
SF
公開:19/10/15 20:42
金属製の午後
たくさん物語が作れるよう、精進します。
よろしくお願いします!
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