C氏の生涯

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 ――酷使、酷使、酷使!!!!
 まさに身を削ることで俺は生きている。というか、そんな風にしか生きられないのさ。儚いだろう? 美しいだろう?

 ――成り行き、成り行き。
 何かと迫る時期になった。後のことを考えるのは面倒だし、これまでの元気に乗っかって成り行き任せに生きてみようと思う。

 ――真面目に働きますよ。
 自分が存在する意味が分かってきました。やはり、私は紡ぐために生きているのでしょう。元気なうちはまだまだ頑張りますよ。

 ――感謝。
 私はいろいろなものに支えられていたのだと、つくづく思います。何より、私自身では意味をなせない私を必要として下さる君へ最大の感謝を。


 欲を言うなら、もう少し奇麗な私でありたかった。
ファンタジー
公開:19/10/15 17:26

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