たかり幽霊

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私は散歩をしていた。
コンビニの前を通りかかると、男の子が泣いている。どうしたのかと声をかけると、男の子は抑揚のない声で言った。
「ねぇ、アイス、買って。」
アイスを買い与えると、男の子はそのまま消えてしまった。
大通りへ出ると、先程の男の子が猛スピードで私の方へ走ってきた。
逃げようと振り返ると、回り込まれたらしく、男の子がこちらを見ていた。捕まった私は男の子の希望に答えて彼に物を買い与えていく。いつしか財布の金は無くなり、貯金を使い果たし、借金をして…
「!!」
私は慌てて飛び起きた。変な夢を見たものだと思いながら、着替えを済ませる。カレンダーを見ると、明日は妻の出産予定日だった。
家を出て、コンビニの前を通りかかると、男の子が泣いていた。先程の夢を思い出して通り過ぎようとすると、後ろから服を掴まれた。振り返ると、そこにはあの男の子がいた。彼は言う。
「ねぇ、次は何を買ってくれるの?」
ホラー
公開:19/10/12 13:41

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