しゅわしゅわ

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オリンピック・水泳の代表選手に選ばれた僕の日々はプレッシャーとの戦いだ。
選考会当日。僕は偶々調子が良く、いつも以上に良い記録が出た。
「これなら金メダルも夢じゃない!」
そう言われ、代表選手に上げられた。翌日から僕の記録は落ち続けた。
周りの期待に応えようとすればするほど体が重くなる。水の抵抗が増える。もう限界だ…
「一緒に銭湯に行こう!」
そんな時、声をかけてくれたのは先輩だ。きっと先輩は僕を恨んでいるだろう。あの時僕が頑張らなければ、先輩が代表だったのだから。
そんな僕の気も知らず、先輩は僕の背中を流してくれる。
「どうだ!気持ちいいだろう?」
僕は曖昧に答えた。
「今俺はお前のプレッシャーを洗い流している。このしゅわしゅわの泡で暗い気持ちなんて吹き飛ばせ!」
先輩は笑う。
「金メダルを取ろうと思うな。水泳を楽しめ」
オリンピック当日。僕は改めて代表となった先輩と共に水泳を楽しんだ。
青春
公開:19/10/13 18:19

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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