ニートの石
2
7
「お、マイルストーンイベントやってるじゃん。今回こそは絶対あのアイテムを手に入れないとな」
私の好きなゲームで定期的に開催されるこのイベントは、ゲーム内でのキル数に応じて、限定アイテムが貰えたのだ。
「ちっ。クソみたいなプレイするなよ、ザコが!カスかよ!」
私は他人の行動に苛立って仕方がなかった。
「俺のプレイを見て学べ、カスが」
この歳になっても部屋に篭り、親の脛齧り虫な自分を棚に上げ、本気でそう思っていたのだ。
「そういや、マイルストーンってどういう意味なんだろ」
ふと、何故か気になった。調べてみると、"節目"という意味だった。子供の頃、スポーツマンシップをどんな船なのか調べたのと同じ感覚だ。
節目について調べ終わり、ゲームを再開しようとした。次の瞬間、私の体は揺れ、視界が歪み、深い闇の底に落ちていく感覚に襲われた。
今思えば、あれが私の"節目"だったのかもしれない。
私の好きなゲームで定期的に開催されるこのイベントは、ゲーム内でのキル数に応じて、限定アイテムが貰えたのだ。
「ちっ。クソみたいなプレイするなよ、ザコが!カスかよ!」
私は他人の行動に苛立って仕方がなかった。
「俺のプレイを見て学べ、カスが」
この歳になっても部屋に篭り、親の脛齧り虫な自分を棚に上げ、本気でそう思っていたのだ。
「そういや、マイルストーンってどういう意味なんだろ」
ふと、何故か気になった。調べてみると、"節目"という意味だった。子供の頃、スポーツマンシップをどんな船なのか調べたのと同じ感覚だ。
節目について調べ終わり、ゲームを再開しようとした。次の瞬間、私の体は揺れ、視界が歪み、深い闇の底に落ちていく感覚に襲われた。
今思えば、あれが私の"節目"だったのかもしれない。
その他
公開:19/10/13 21:00
スポンジになりたい社会人です。
なんでも吸収し、自分のものにしていきます。
衝撃を与えられても、壊れず、強く生きていき
ます。
皆様、どうぞ宜しくお願い致します。
ログインするとコメントを投稿できます