似合わない

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他人の愛に気がつかずに、ただ、脳天気に日がな一日を繰り返した私の目の前に、今まで、出逢ったことのない恥知らずの愛を教えてくれたあなたと巡り会い、私はあなたに手を引かれるがまま、運命の中にずっと迷い込んでいた。
それが運命でないと気がついた時、白い霧が私を包み込み、あなたの笑顔さえもひた隠しにした。
もがいても、あがいても、嘆いても、よりを戻すことが出来ないと知ってからは、また、どん底の淵に立たされた。
でも、これが私の幸運と呼ぶのなら、私は喜んでそれを受け容れて、今度こそは、あなたと釣り合う存在になってやると決心した。
地獄の中で、ただ時間が過ぎていくのなら、小さな希望にすがって、くだらない信仰心の期待を裏切りながら、再起する。
それが愚かな私であり、それが、またあなたという特別な存在である。
その他
公開:19/10/12 20:02

神代博志( グスク )









 

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