夏の風物詩・男の透け乳首

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8月。暑さ真っ盛りのある日、俺はふと隣に視線を向けた。友人の乳首が透けていた。
ああ、今日も暑いものな。汗でシャツがべったりと張り付く。俺もそうだ。
俺は黒シャツだから分からないが友人は白シャツだ。そりゃ、乳首だって透けるだろう。
友人の乳首は特徴的だ。乳首の周りに毛が生え、まるで火の玉のように見える。火の玉乳首。
友人はそう言われるのを嫌がっていた。
だから俺はいじるのを止めた。コンプレックスをいじってやるものではない。
だが俺がいじらなくても周りでいじる奴が出てくる。
それに耐えかね、友人は自殺を図った。幸い、命は助かったが今も病院で意識不明の重体だ。
で、最初の話に戻る。今、俺の隣には友人の透け乳首が浮いている。
生首が浮いている…と言えばホラーだろう。しかし乳首が浮いているのは怖いというより面白い。
俺は今日もこの半透明の乳首を友人の体に戻すべく奮闘する。
早く目を覚ましてくれよ。
公開:19/10/10 18:19

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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