腐女子ガール　ゾン美ちゃん　

「今日は転校生を紹介する。ほら、入ってきなさい」
ガラガラ
「どうも、初めましてゾン美です。東京の青山の方から来ました。年齢は永遠の十七歳です。趣味はアニメ鑑賞です。特にBLが好きです。さっきも先生×教頭のカップリングを少々。今回は親の仕事の都合で引っ越して来ました」
「ゾン美さんの親は何の仕事をやっているのですか」
「以前はお寺の坊主をやっていました。あの頃は私にとって最も裕福な時でした。毎食、食卓に豪華な食材が並んでいましたしね。でも、ここ数年の医療の発達で全く死人がでなくなり、お寺は廃業に追いやられたのです。それで今、父は漁師をやっています。でも、始めたばかりなので全然、魚が釣れないみたいです。だから、今も坊主です。あっ、ここは笑うところですよ。てへっ」
「そう、大変だったのね。でも安心して。皆、あなたの味方よ。悩みがあったら気兼ねなく言ってね」
「それじゃ、今すぐ死んでね。ガブッ」