姉コン

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僕はずっとお姉ちゃんが欲しかった。
同級生のケン君の家に遊びに行った時。ケン君のお姉ちゃんはちょっとだけ年上なんだけども、何だかすごく大人っぽく見えて、僕はドキドキしてしまった。
ケン君とやっていたレースゲームはボロボロだった。

僕は大人になってからも姉を求めていた。
どうしても姉が欲しかった。
姉コンというものがあることを僕は知った。
姉が手に入るチャンスがあるという。
僕はすぐにサービスへ登録した。

僕は姉コンの会場へやってきた。
ついにこの日が来たのだ。
僕にも姉が手に入る。

僕は最初の姉候補の女性とお辞儀をし合った。
何だか照れくさくて、顔を見るのに勇気が要った。
頭を上げて、女性の足元、お腹、胸、首、顔と順に見ていく。

「あれ、ケン君のお姉さん?」
「ん? ああ、ケンとよく遊んでいた……」
「好きです!」
「私ね、間借りしていた従姉なんだよね……」

何だよ、ふざけるな。
青春
公開:19/07/02 02:41

undoodnu( カントー地方 )

構成の凝った作品が好きです。
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