にゃん居生活
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明日で70歳の誕生日を迎える。いよいよ私もにゃん居生活に入ることとなった。
高齢者が増え、介護の手も足りなくなり、政府は高齢者対策として70歳になるとにゃん居生活に入るか、そのままの生活を送るのかを選べるようにした。妻に先立たれ子供がいなかった私は、迷わずにゃん居生活を選んだのだ。
私はにゃ居生活に入るべく、にゃん居ホーム「日向ぼっこ」に向かった。受付を済ませると服を脱ぎ、ニャン居ゲートをくぐると、ニャンちゅうこったスプレーが全身に噴射された。
私は今日から猫になるのだ。
にゃん居ホームにはたくさんの老猫がいて、自由気ままに暮らしていた。
「あ、にゃんにゃんだ」
小さな子供が寄ってきた。私は猫らしくにゃーんと鳴いた。
猫に癒されに、にゃん居ホームにはたくさんの人が訪れる。
この年齢になって、誰かに頭を撫でられたり、誰かの膝の上で眠れるとはなぁ。
私は幸せな気持ちで大きな伸びをした。
高齢者が増え、介護の手も足りなくなり、政府は高齢者対策として70歳になるとにゃん居生活に入るか、そのままの生活を送るのかを選べるようにした。妻に先立たれ子供がいなかった私は、迷わずにゃん居生活を選んだのだ。
私はにゃ居生活に入るべく、にゃん居ホーム「日向ぼっこ」に向かった。受付を済ませると服を脱ぎ、ニャン居ゲートをくぐると、ニャンちゅうこったスプレーが全身に噴射された。
私は今日から猫になるのだ。
にゃん居ホームにはたくさんの老猫がいて、自由気ままに暮らしていた。
「あ、にゃんにゃんだ」
小さな子供が寄ってきた。私は猫らしくにゃーんと鳴いた。
猫に癒されに、にゃん居ホームにはたくさんの人が訪れる。
この年齢になって、誰かに頭を撫でられたり、誰かの膝の上で眠れるとはなぁ。
私は幸せな気持ちで大きな伸びをした。
その他
公開:19/06/30 12:57
人間界で書いたり読んだりしてる骸骨。白むうと黒むうがいます。読書、音楽、舞台、昆虫が好き。松尾スズキと大人計画を愛する。ショートショートマガジン『ベリショーズ 』編集。そるとばたあ@ことば遊びのマネージャー。
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