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「ここは――?」
目覚めると大草原の真っただ中だった。
そよ風に煽られてキラキラ輝く黄緑色の
波が地平線の果てまで流れていく。
思わず見とれていると
太陽のように輝くたてがみを持った黄金のライオンが
黒曜石とシルバーのシマウマを追いかけていった。
ふいに視界がぐらりと揺れ。
気が付くとステージに立っていた。
漆黒の中、赤、橙、黄、緑、青、紫……。さまざまな
色のスポットライトが辺りをまぶしく照らす。
その中で一番大きなスポットライトを浴びながら私は
虹色の歌を歌っていた。
場面は次々と切り替わる。
群青色の空を飛び回ったかと思うと
エメラルドグリーンの海を泳いでいた。
まるで夢のようだ、と思ったとき。
灰色の記憶がよみがえる。
機械に繋がれ、やせ衰えた私の姿が脳裏をかすめた。
「……そうか、これは 私の未練なんだね」
そのとたん全ての色がなくなり、私は無色の光に覆われた。
目覚めると大草原の真っただ中だった。
そよ風に煽られてキラキラ輝く黄緑色の
波が地平線の果てまで流れていく。
思わず見とれていると
太陽のように輝くたてがみを持った黄金のライオンが
黒曜石とシルバーのシマウマを追いかけていった。
ふいに視界がぐらりと揺れ。
気が付くとステージに立っていた。
漆黒の中、赤、橙、黄、緑、青、紫……。さまざまな
色のスポットライトが辺りをまぶしく照らす。
その中で一番大きなスポットライトを浴びながら私は
虹色の歌を歌っていた。
場面は次々と切り替わる。
群青色の空を飛び回ったかと思うと
エメラルドグリーンの海を泳いでいた。
まるで夢のようだ、と思ったとき。
灰色の記憶がよみがえる。
機械に繋がれ、やせ衰えた私の姿が脳裏をかすめた。
「……そうか、これは 私の未練なんだね」
そのとたん全ての色がなくなり、私は無色の光に覆われた。
ファンタジー
公開:19/06/29 20:51
更新:19/06/29 20:53
更新:19/06/29 20:53
ぼちぼちやっていこうと思います。
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