いつの日か

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猫の私は毎日欠かさず毛づくろい。耳先からしっぽまで丁寧にするの。身だしなみは当たり前。だって一緒に暮らしているあのジュンさま(犬)に恋をしているから。私はこんなに好きなのに、彼は私の名前すら覚えてくれない。
飼い主に可愛らしい服を着させてもらってるジュンさま。素敵過ぎる、輝き過ぎます!私は洋服を着せてもらえないから自分の毛並でアピール。だから毎日努力努力。自慢は腰元からスラリとのびた脚線美。余計なお肉なんてないわ。男猫たちはこの脚線美にメロメロなのにジュンさまは全く見向きもしない。

ジュンさまがお散歩に出掛けた。
お散歩に出掛けるとヒヤヒヤする。外には私より魅力的なコが沢山いるんじゃないかって不安になるの。だって私はこの部屋から出た事がないんだもん。
あっ!帰ってきた!今日も何事もなかったようで良かったわ。
私の艶やかな毛並みとこの脚線美、そしてあなたを思うこの笑顔を見て!ジュンさま!
その他
公開:19/06/30 22:27

まりたま

いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。

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