雨の独り言

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今日の天気は雨。皆、空を恨めしそうに睨んでいる。そんなに睨んだって天気は変わらないわよ。
上ばっかり見ていないで足元をちゃんと見なさい。滑りやすくなって危ないわ。
まあ、どうしても天気に変化が欲しいと言うのであれば、少し書き加えてやろう。
私は雨の下に田んぼを書いてやった。
するとどうだ。突然の雷に皆が驚いている。
次は雨の下に務めると書いた。霧が発生したぞ。
スマホは仕舞って、前見て歩きなさい。
雨に下と書けば雫となり、雨に路と書けば露となる。
どうだ!私は天気を操ることが出来るんだぞ!
次は雨の下に包むを書いて、雹でも落として皆を震え上がらせてやろうか?
そんな私の頭にげんこつが落とされた。後ろを見れば、ご先祖様の幽霊が私を睨みつけていた。
「雨冠を悪用するんじゃないよ!」
私の悪行は露になり、雨冠は没収された。
「つまんないの…」
あとに残されたのは私の独り言と霤の音だけだった。
公開:19/06/28 18:15

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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