ぶどうよ、ぶどう

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果樹園のその中に、
ぶどうが生っている。
ぶどう狩りの楽しさは、
こころ踊る楽しさか?
つい口づさむ。
メロディが浮かぶ。
紫の染料が注がれる。
小さな白い手ぬぐいに。
ぶどうよ、ぶどう。
夏の暑さの中で陰はある。
あの子の姿は重なって、
カメラのファインダーに映り込む。
手が触れて、
「ごめん」
と謝る。
太陽がいるのに、
こころは闇か?
ぶどうよ、ぶどう。
夏の暑さは風を吹かすか?
あの子の下へ
果樹の園にいる君へ届け。
ぶどうよ、ぶどう。
艶やか、しなやか、健やか、それは、君の手肌の
もぎ取る姿。
青春
公開:19/06/27 22:29

小脇 進( 埼玉県 )

小脇 進と申します。
まだ小説も、ショートショートも書くのは初心者です。
※最近は詩作を中心に活動しています。

「分かってないなあコイツ」
と思っても、温かく見守っていて下さい。
よろしくお願いします。
                                                                               
2019年5月19日(日)17時55分頃より始めました。
以上です。

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