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危ない!俺は身を乗り出し、車にはねられそうだった猫を助けた。
車は俺を無視して走り去っていった。当然怒りはあるがそれより猫だ!大丈夫か?
「ええ、貴方様のおかげで助かりました。ありがとうございます」
猫は俺の腕からするりと降りると、恭しく頭を下げた。
驚く俺に猫は微笑む。
「ぜひ、お礼をさせて下さい」
助けた猫は俺を天守閣の立派な城に案内した。先ほどから驚きが止まらない。
最上階に招かれた俺は殿様ンチカンに何度もお礼を言われた。
俺は猫好きとして当然のことをしたまでです。
俺の謙虚な答えに殿様ンチカンは気を良くし、娘の姫ラヤンと結婚しないかと言い出した。
答えに戸惑っていると武者猫がやって来た。
「車の運転手を成敗してきたでゴザル!」
姫ラヤンがやってきた。さっき助けた猫じゃないか!四つ指を立てて頭を下げる姫ラヤン。こうなったら俺も腹をくくるか。
俺は姫ラヤンと結婚し、にゃんまげとなった。
ファンタジー
公開:19/06/26 18:39

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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