幼馴染届2 ~哲生~

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山の麓にある祠に幼馴染届を出すと、ずっと友達になれる。そんな話を聞いた。幼馴染の莉音を安心させるには、これしかないと思った。

子供だった僕は何も知らなかった。
その誓約の本当の怖さを。

翌日、学校の昼休みに急に体がピリピリと痺れだした。

莉音が呼んでる。

何故かそう思って莉音を探すと中庭の花壇の脇で泣いていた。柵に足をひっかけて転んだらしい。僕は莉音をおんぶして保健室に運んだ。

それから、莉音に何かあると体が痺れることがわかった。莉音を守るための呼び出しの合図。これは幼馴染届のご利益だ。そう思った。

気づけば莉音を好きになっていた。いつも一緒にいる莉音を好きにならないわけがなかった。
中学三年の時、莉音に告白しようとした。
「俺、お前のこと…」
その瞬間、体に激痛が走った。

幼馴染届の呪いにようやく気がついた。

僕は莉音と恋人にはなれない。
神様にそう約束してしまったから。
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公開:19/06/24 23:00
更新:19/06/24 22:50
スクー 幼馴染届

のりてるぴか( ちばけん )

月の音色リスナーです。
ショートショートって難しい。
最初の頃は400字は短すぎるなんて思ってましたが、色々書くうちに400字に無限の可能性を感じるようになりました。

読んだ人の心が少しでも動いたらいいな。何かを感じてくれたらいいなと思って書いてます。

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