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山の麓にある祠に幼馴染届を出すと、ずっと友達になれる。そんな話を聞いた。幼馴染の莉音を安心させるには、これしかないと思った。
子供だった僕は何も知らなかった。
その誓約の本当の怖さを。
翌日、学校の昼休みに急に体がピリピリと痺れだした。
莉音が呼んでる。
何故かそう思って莉音を探すと中庭の花壇の脇で泣いていた。柵に足をひっかけて転んだらしい。僕は莉音をおんぶして保健室に運んだ。
それから、莉音に何かあると体が痺れることがわかった。莉音を守るための呼び出しの合図。これは幼馴染届のご利益だ。そう思った。
気づけば莉音を好きになっていた。いつも一緒にいる莉音を好きにならないわけがなかった。
中学三年の時、莉音に告白しようとした。
「俺、お前のこと…」
その瞬間、体に激痛が走った。
幼馴染届の呪いにようやく気がついた。
僕は莉音と恋人にはなれない。
神様にそう約束してしまったから。
子供だった僕は何も知らなかった。
その誓約の本当の怖さを。
翌日、学校の昼休みに急に体がピリピリと痺れだした。
莉音が呼んでる。
何故かそう思って莉音を探すと中庭の花壇の脇で泣いていた。柵に足をひっかけて転んだらしい。僕は莉音をおんぶして保健室に運んだ。
それから、莉音に何かあると体が痺れることがわかった。莉音を守るための呼び出しの合図。これは幼馴染届のご利益だ。そう思った。
気づけば莉音を好きになっていた。いつも一緒にいる莉音を好きにならないわけがなかった。
中学三年の時、莉音に告白しようとした。
「俺、お前のこと…」
その瞬間、体に激痛が走った。
幼馴染届の呪いにようやく気がついた。
僕は莉音と恋人にはなれない。
神様にそう約束してしまったから。
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公開:19/06/24 23:00
更新:19/06/24 22:50
更新:19/06/24 22:50
スクー
幼馴染届
月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。
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