ひとつの流星
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テレビに映る黒い画面。
機械の電源。
起動ボタンを押す。
画面が白く光る。
星が空から降る。
タイトルクレジット。
スタートの表示を選ぶ。
疾走感のあるオーケストラ。
レースが始まる。
険しい山道を駆け抜ける。
カーブを曲がる。
一台が転落した。
「あー、くそっ」
叫ぶ隣のプレーヤー。
トップを競う二台の車。
ゴール目前。
コントローラを強く握った。
が、突然画面が消える。
横を見て、顔を上げる。
鬼のような顔をした母親がいた。
「あんた達、早く寝なさい」
渋々ゲーム機を片付ける。
そして眠りに就くのだ。
「いやー、なっつかしいな」
二人、居酒屋のカウンター席で
酒を飲む。
「あの時のお前の母親、怖かったなあ」
友達が笑いながら語る。
思い出は懐かしい。
母親に叱られ、
宿題もせずにゲームに熱中。
そして、大人になった今。
「早く寝なさい」
そう叱られることもなくなって
酒を飲み交わす。
機械の電源。
起動ボタンを押す。
画面が白く光る。
星が空から降る。
タイトルクレジット。
スタートの表示を選ぶ。
疾走感のあるオーケストラ。
レースが始まる。
険しい山道を駆け抜ける。
カーブを曲がる。
一台が転落した。
「あー、くそっ」
叫ぶ隣のプレーヤー。
トップを競う二台の車。
ゴール目前。
コントローラを強く握った。
が、突然画面が消える。
横を見て、顔を上げる。
鬼のような顔をした母親がいた。
「あんた達、早く寝なさい」
渋々ゲーム機を片付ける。
そして眠りに就くのだ。
「いやー、なっつかしいな」
二人、居酒屋のカウンター席で
酒を飲む。
「あの時のお前の母親、怖かったなあ」
友達が笑いながら語る。
思い出は懐かしい。
母親に叱られ、
宿題もせずにゲームに熱中。
そして、大人になった今。
「早く寝なさい」
そう叱られることもなくなって
酒を飲み交わす。
青春
公開:19/06/24 18:32
小脇 進と申します。
まだ小説も、ショートショートも書くのは初心者です。
※最近は詩作を中心に活動しています。
「分かってないなあコイツ」
と思っても、温かく見守っていて下さい。
よろしくお願いします。
2019年5月19日(日)17時55分頃より始めました。
以上です。
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