ネコスキ
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猫のミイがいなくなって、3日経つ。近所を歩き回って探してたら、ミイの友達のクロの後をつけている怪しいおじさんを見つけたんだ。
「おじさん、何してるの?」
おじさんはシーッと唇に指を当てた。
「おじさんはね、ネコスキを探しているんだ。邪魔しないでくれ」
ネコスキ?猫好き?
「あ〜ほら見失った。君が声をかけるから」
「ネコスキって何?」
まあ座れ、とおじさんは隣を指さし二人でしゃがむ。
「猫しか入れない隙間だ。猫たちは隙間を通じて、世界中のいろんな場所に出入りしているんだ」
「じゃあ、うちのミイが帰って来ないのも、遠くに旅してるのかな」
「今頃インドを散歩してたりしてな。もしネコスキを見つけたら教えてくれ。研究をしてるんだ」
おじさんが手を差し出し、僕と握手をすると、握り合った手の隙間からスルッとミイが現れた。
「あ!」
ミイはチラと僕を見ると、おじさんのズボンの前チャックの隙間に消えた。
「おじさん、何してるの?」
おじさんはシーッと唇に指を当てた。
「おじさんはね、ネコスキを探しているんだ。邪魔しないでくれ」
ネコスキ?猫好き?
「あ〜ほら見失った。君が声をかけるから」
「ネコスキって何?」
まあ座れ、とおじさんは隣を指さし二人でしゃがむ。
「猫しか入れない隙間だ。猫たちは隙間を通じて、世界中のいろんな場所に出入りしているんだ」
「じゃあ、うちのミイが帰って来ないのも、遠くに旅してるのかな」
「今頃インドを散歩してたりしてな。もしネコスキを見つけたら教えてくれ。研究をしてるんだ」
おじさんが手を差し出し、僕と握手をすると、握り合った手の隙間からスルッとミイが現れた。
「あ!」
ミイはチラと僕を見ると、おじさんのズボンの前チャックの隙間に消えた。
その他
公開:19/06/24 16:06
更新:19/07/02 01:54
更新:19/07/02 01:54
人間界で書いたり読んだりしてる骸骨。白むうと黒むうがいます。読書、音楽、舞台、昆虫が好き。松尾スズキと大人計画を愛する。ショートショートマガジン『ベリショーズ 』編集。そるとばたあ@ことば遊びのマネージャー。
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