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ある日、飼い猫のソラが出掛けたまま帰ってこなかった。事故に遭ったのかと心配になり町中探しまわったが見つからなかった。
私は猫もどりの神社があると聞いてお参りに行った。住所と名前を呟いて、ソラが帰って来ますようにと願った。
「猫神様の御朱印はいかがですか?」
帰ろうとした時に社の巫女さんに言われ、ご利益があるかもと頷いた。すると、巫女さんの側にいた猫が「ニャッ」と紙に手を押しつけ、肉球の判を押した。
この猫が猫神様?
「今、Nyaifiのネットワークを使ってあなたの猫に家に帰るように呼びかけてます」
見ると猫のヒゲがピクピクと動いていた。ヒゲは万能センサーだと聞いた事があったが、まさかそんな使い方があったなんて。
家に帰ると、ソラが帰ってきていた。
私は猫神様に感謝した。
それから。
ソラが何気なくヒゲをピクピクさせているのを見る度、気になってしまう。
今、何を受信しているんだろうなと。
私は猫もどりの神社があると聞いてお参りに行った。住所と名前を呟いて、ソラが帰って来ますようにと願った。
「猫神様の御朱印はいかがですか?」
帰ろうとした時に社の巫女さんに言われ、ご利益があるかもと頷いた。すると、巫女さんの側にいた猫が「ニャッ」と紙に手を押しつけ、肉球の判を押した。
この猫が猫神様?
「今、Nyaifiのネットワークを使ってあなたの猫に家に帰るように呼びかけてます」
見ると猫のヒゲがピクピクと動いていた。ヒゲは万能センサーだと聞いた事があったが、まさかそんな使い方があったなんて。
家に帰ると、ソラが帰ってきていた。
私は猫神様に感謝した。
それから。
ソラが何気なくヒゲをピクピクさせているのを見る度、気になってしまう。
今、何を受信しているんだろうなと。
ファンタジー
公開:19/06/20 06:00
更新:19/06/20 05:13
更新:19/06/20 05:13
カリカリ町は猫びより
月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。
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