Ep.5 「にゃん力発電」

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友人から仕事を手伝って欲しいと言われ呼ばれた建物には、大きな看板に「にゃん力発電館」と書かれていた。見学無料らしく、小学生や家族連れで賑わっていた。
「よく来てくれたね」
館長の友人に案内されて見学者通路に入ると、ガラスの向こうで沢山の猫達が楽しそうに床をふみふみしていた。
「あのふみふみしてるマットで発電する仕組みなのさ」
「猫を働かせているのか?」
「野良猫と交渉してね。寝床と食事を提供する代償として、発電に協力してもらってる」
「凄いなぁ」
「野良猫の平均寿命は家猫の半分にも満たないって知ってるかい?これは僕と野良猫にとってニャンニャン、いやウィンウィンの関係なのさ」
通路の奥には売店があり、グッズの売れ行きも好評らしい。発電マットが通路にも敷かれているのが抜け目ない。
「それで僕は何をすればいいの?」
友人が困った顔で微笑む。
「実は僕、猫アレルギーでさ。猫の世話を頼みたいんだ」
ファンタジー
公開:19/06/20 06:00
更新:19/06/20 05:10
カリカリ町は猫びより

のりてるぴか( ちばけん )

月の音色リスナーです。
ショートショートって難しい。
最初の頃は400字は短すぎるなんて思ってましたが、色々書くうちに400字に無限の可能性を感じるようになりました。

読んだ人の心が少しでも動いたらいいな。何かを感じてくれたらいいなと思って書いてます。

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