雨の独り言

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太陽君と北風君が今日も争ってる。
私はそれを見て駆け出したい気持ちでいっぱいだった。
でもダメ!彼らは私を取り合って争っているの!ここで私が出て行ってしまえばきっと彼らは後に引けなくなってしまうわ!
だから私は二人をそっと見守ることにした。
私は争う二人を見て今日も涙する。やめて!私の為に争わないで!そう言いたい気持ちで一杯だ。
私の下を通る旅人は突然の雨に顔を顰め、足早に去って行った。
ん?その旅人相手に彼らは何かしている?服を脱がそうとしているの?何て破廉恥な!
北風君と太陽君の破廉恥な行動を見た私は彼らへの興味をなくし、立ち去ることにした。

「なぁ…今日も雨の奴、ずっとこっちを見ていたな」
太陽は北風に恐る恐る聞きました。
「ああ、しかもずっとぶつぶつ言っていたよ。こっち見て笑っていたと思ったら、突然怒り出して帰った。不気味ったらありゃしない」
北風と太陽は身震いしました。
公開:19/06/20 18:33

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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