俺たちに明日はある

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男女の銀行強盗、ボニーとクライドは絶体絶命だった。逃走車のガソリンは尽き、周りを武装警官たちに囲まれ、全ての銃口は二人に向けられた。
「飲む?」
運転席のボニーは手に持ったバーボンを助手席に差し出した。クライドは口にタバコを咥えたまま、それを無視して銃に弾丸を込めている。
「バカね、あんた。今さら無駄な抵抗よ。銀行強盗は失敗、ゲームオーバーなの」
ボニーはバーボンを投げ捨てると、イタズラな笑みを浮かべてクライドの口からタバコを取り上げ、空いたその唇にキスをしながら警官達に向かって中指を立てた。それを合図に一斉射撃が始まり、ボニーとクライドは車ごと蜂の巣になった。


次の日の朝、小学校の教室で男の子が必死に宿題をやっていた。
「バカね、あんた。今さら無駄な抵抗よ」隣の席の女の子はイタズラに微笑んだ。
「昨日のゲームはちょっと大人すぎて面白くなかったわね。今日は違うゲームで遊びましょ」
その他
公開:19/06/19 20:08
更新:19/06/20 07:40

よしお

400文字に収めるのに四苦八苦していますが、いろいろなジャンルにチャレンジしたいです。

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