振り子時計
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たくさんの振り子時計が並んでいる純喫茶の店内。
コーヒーを飲み、カチカチと音が鳴るのを聴いている。
手元には一冊の文庫本がある。
読み終えるにはまだまだ先だ。
「マスター、お代わり」
そう、カウンターの奥にいる男性に声をかけた。
同時にこのお店の雰囲気を考えた。
心地よい。しかしうるさくもある。地味で暗い。
連想していくと、悪い考えが湧いてきそうだから
止めた。
お店の戸が開く。
新たなお客が入って来た。
「あれっ?引田じゃないか」
そう呼ばれて一瞬、相手が誰だったか考える。
「宮地だよ、覚えていないか?」
頭の中から記憶が引き出される。
小学生の頃、同じクラスだった奴だった。
宮地は、自分が座る席の隣に座った。
「何か嬉しいな」
本人は喜んでいるみたいだが、
あまり関わりたくない。
この宮地が大嫌いだからだ。
奴は色々話しかけては来るが、
自分は振り子の音に集中して、相手にしなかった。
コーヒーを飲み、カチカチと音が鳴るのを聴いている。
手元には一冊の文庫本がある。
読み終えるにはまだまだ先だ。
「マスター、お代わり」
そう、カウンターの奥にいる男性に声をかけた。
同時にこのお店の雰囲気を考えた。
心地よい。しかしうるさくもある。地味で暗い。
連想していくと、悪い考えが湧いてきそうだから
止めた。
お店の戸が開く。
新たなお客が入って来た。
「あれっ?引田じゃないか」
そう呼ばれて一瞬、相手が誰だったか考える。
「宮地だよ、覚えていないか?」
頭の中から記憶が引き出される。
小学生の頃、同じクラスだった奴だった。
宮地は、自分が座る席の隣に座った。
「何か嬉しいな」
本人は喜んでいるみたいだが、
あまり関わりたくない。
この宮地が大嫌いだからだ。
奴は色々話しかけては来るが、
自分は振り子の音に集中して、相手にしなかった。
その他
公開:19/06/18 21:53
小脇 進と申します。
まだ小説も、ショートショートも書くのは初心者です。
※最近は詩作を中心に活動しています。
「分かってないなあコイツ」
と思っても、温かく見守っていて下さい。
よろしくお願いします。
2019年5月19日(日)17時55分頃より始めました。
以上です。
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