ちちちの日

父の日の翌日。いくつかの家庭では「ちちちの日」が訪れる。
…嘘である。ちちちの日など存在しない。
そもそも父の日は母の日よりマイナーなのだ。
それでも多くの父親は期待を込めて妻や子供達に聞くだろう。今日は何の日？と。
父の日とすぐに気付いてくれるなら良し。気付かれない家庭もあるだろう。
そんな時、気取って「ちっちっちっ～」なんてやってみろ。
イラっとした妻からビンタを貰いかねない。
イラッとした子供達から「チッ！」と舌打ちされかねない。
血血血の日になりかねない。
父親たるもの、父の日を忘れられるという屈辱にもグッと耐えなければいけないのである。

そうさな…「ちちちの日」はないが「パパパの日」ならあるぞ。
それも父の日と同じ日にある。
妻に、子供達にあれこれ用事を言いつけられ、１日があっという間に終わってしまう休日のことを「パパパッ！の日」と呼ぶのである。